ミニヴァー夫人の作品情報・感想・評価・動画配信

「ミニヴァー夫人」に投稿された感想・評価

アカデミー賞作品賞を見てみよう【その15】

音だけの爆撃シーンでもあれだけ恐怖を感じさせるのはすごいと思った。

他の方のレビューを見て、戦意高揚映画と知った。そういう時代だったんだと感じた。
平和な生活から戦争の時期へと突入し、増える苦悩に頑張るミニヴァー一家の話です。
夫人とキャロルがどっちも素敵な人で、結構感情入ってしまったんでプロパガンダ映画というより反戦映画として作られたこの世界観を見てみたかったですね。
戦争により兵士はもちろんですけど、市民の命を奪うという辛さが後を引く映画です。
プロパガンダ映画ではあるけれど
かねこ

かねこの感想・評価

4.5
アカデミー賞であらゆる賞を総なめにした本作。ドイツを徹底的に叩くプロパガンダ映画。当時は映画界もそういった映画を贔屓してたんだろうと思われる。プロパガンダ映画を観るのはカサブランカ以来。カサブランカも本作も二次大戦中に作られたんだから、大したものである。もし作られた当時に日本人が観ていたら、もっと早く戦争は終わっていただろうか。少なくとも当時の日本にはこんな映画は作れないだろう。戦意高揚といいつつ、今見てみると戦争の悲惨さしか伝わらず、当時の人はこれを見て戦意高揚したのかと疑問になる。大切な人が亡くなるかもしれないのにこれを見て本当にドイツを倒せ!となったのだろうか、、、?かといって止めてしまったらドイツの思うつぼなのでやめるにやめられなかったんだと思うが。戦意高揚目的に作られた映画が戦争の惨さを伝える映画になったんだから良い時代になったのかな。
 
主演のグリアガースンはとにかく美しい。美しく色気があるのにそれが悪い方向にいかず、貞淑な妻に見えるのでなかなか珍しい上品な女優さんだと思う。映画の設定も似ているが、「小さいおうち」の松たか子感!!華やかなことが大好きでちょっとお茶目な一面もあり魅力的な夫人だった。この映画の後にヴィン役の俳優と結婚するという、、!!びっくり。
 
息子嫁のテレサライト。いつも気が強く凛とした知性のある女性の役を演じているイメージ。疑惑の影を観てから大ファンだが名演が光っていた。彼女の存在によって戦争の悲惨さが際立つ。これでアカデミー賞取ったんだよね。前にも言ったけど日本人が好きそうな親しみやすさのある女優さん。

日本映画だと「小さいおうち」に似た雰囲気。戦時中の一般家庭の風景が見える映画なのでなかなか勉強になった。同じ時代の戦地を描いた映画を見ると戦地と内地で対比が見えていいのかも。ちなみに「小さいおうち」の時は「永遠の0」とセットで観た。

最後に好きだった場面を。
①高価な帽子を買ってしまい、夫にどう言おうかソワソワするミニヴァー夫人。
②食卓でヴィンがプロポーズした後に食器でドラムを叩くちっちゃい弟くん。
WestRiver

WestRiverの感想・評価

3.6
戦時下における中流階級の一般家庭が描かれています。ミニヴァー夫人は不自由なく生活をしています。次第に戦局が激化していき、息子を戦場へと送り出す事になり、空襲に怯え、愛する者を失う事になります。

戦争は戦場だけで行われるのではありません。敵国が国に雪崩れ込んできたらこうなってしまうのだぞという、いわば戦意高揚プロパガンダ映画になりますね。
(とは言えそこまで過激な表現はされてませんが)

時期的にはダンケルクでのダイナモ作戦の頃の話なので、クリストファーノーラン監督の「ダンケルク」とセットで観ると面白いかもしれません。
青猫

青猫の感想・評価

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ノーランのダンケルクから今作に繋げて観ると中々!
ラストの展開には戦争の悲劇が集約されます。

第15回アカデミー作品賞

個人的アカデミー作品賞網羅キャンペーン19
マスン

マスンの感想・評価

4.0
「ベン・ハー」のウィリアム・ワイラー監督が描く市井の戦争。アカデミー賞6部門受賞。映画史に輝くウィリアム・ワイラー監督が、自ら従軍する前に撮った戦争映画。戦争に巻き込まれる一斑の人々に焦点を当て、暮らしの変化や不安を丹念につづる。U-NEXTレビュー

第15回アカデミー作品賞。モノクロ。
家族愛や村の人々とのつながり、なんとも微笑ましい映画だった。
主演のグリア・ガーソン、ミニヴァー夫人
とてもエレガントで素敵な俳優。
末っ子の坊やの会話が笑わせてくれた。

やはり戦争が始まると、長男は空軍に。
長男の若い夫婦もでき、不安ながらに幸せを感じていた。
ラストは意外な展開で悲しくなる。
戦争で奪われる命は残酷。
Dantalian

Dantalianの感想・評価

4.2
グリア・ガーソン演技がすごかった
ダンケルクの救出がまた登場した。
前線ではなく一般の人々の生活がどのように戦争によって変わったかが描かれている。
よくある戦争で息子を失う母親像ではなく、むしろ陰で戦士たちを捧げた女性たちも、日常生活において戦争の暴力に巻き込まれることに注目する点が新しかった。
最後に牧師が宣告した死者の三人は、例外なく一般人である。武器を持たない、弱い立場に置かれる人たちだった。
テレサ・ライトの役が、The best years of our livesのと似ている
バラも『不思議の国のアリス』も、戦争によって色褪せていく。戦争は文化の衰退をもたらし、人々の心をぼろぼろにしてしまうのだ
時計を直すシーンの重複が印象深い
方眼

方眼の感想・評価

4.2
1942年製作”Mrs.Miniver”。日本公開は1949年。戦意高揚映画。冒頭1939年から始まり、英国の田舎町に戦争の影が忍び寄る。前知識なしで観たので、「ダンケルク」が出てきて驚いた。お父さんが行った戦場はあそこだったんだ。船が傷ついている。婚約シーンやピアノレッスンなどの子供の使いかたがアクセントになっている。水面に反射する光を壁にあてたり、部屋のドアの影が動くことによって出入りを表現したり。教会での説教シーン、2回出てくるが、同じ構図で人物の不在を際立たせる。これ水面反射も含めて「東京物語」で小津安二郎監督がやっていた。調べると、小津は戦中に日本軍の戦意高揚映画を撮るためにフィリピンに行き、そこで接収したフォードやワイラーの映画を観たとのこと。同じ映画人として戦意高揚のテーマよりも、どう演出するかどういう絵作りをするかを勉強したのでは。その中にこれも含まれていたと思われる。演出としてはカットを細かく割らず、モンタージュもそこそこに、落ち着いて芝居を見せる方法。特に、アクションとアクションの間、またはその前後に無言の動きがあって、同一シーンで前後に移動させたりする。屋内でも階段を下から見たカットでの人物の動きが効果的。
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