mayumayu

飛ぶ教室のmayumayuのレビュー・感想・評価

飛ぶ教室(2003年製作の映画)
4.3
ケストナーの名作児童文学の映画化です。
原作の時代を現代に移し、主要生徒たちの年齢をやや下げ、敵対する通学生のリーダーは女子に。
でも、こどもの頃大好きだった原作のスピリットは感じられます。

原作は主要4人のうち、優等生マルチンが主役な感じですが、
映画では、船の船長の養子であるヨナタンがグッとクローズアップされます。
学生の若い正義感故の、上級生や対立するグループとのいざこざ、それを温かく見守る先生たちの若かりし頃の別れと再会。東西ドイツの分断、統一と混乱が絡めて描かれています。

子役達がとても可愛らしく、どこか懐かしさを感じるドイツの学園ものという雰囲気です。
こどもが抱えている涙の大きさは、大人と変わらず大きいのに、どうして大人になるとみんな忘れてしまうのだろう?とケストナーは言っています。
mayumayu

mayumayu