侑菜

大停電の夜にの侑菜のレビュー・感想・評価

大停電の夜に(2005年製作の映画)
3.5

「クリスマスイヴ。
東京の光が消えた時、あなたの鼓動は速くなる。」

2005年12月24日、クリスマス・イヴ。
かつての恋人を待つバーのオーナー、愛人に呼び出されホテルへと向かう男、手術を目前に控え生きることに迷いを感じる少女、それぞれのクリスマスが始まろうとしているその時、街から光が消える。
暗闇に沈む東京で一夜限りの物語が動き出す。
やがて、晋一のバーにキャンドルが灯され、そこに様々な人々が集まる。

何か1歩踏み出す時ってきっかけが必要で、誰かの一押しであったり、環境の変化だったり…それが奇しくも東京が大混乱に陥る停電の夜だったり。
こんな夜だから…それぞれが口に出して言う、こんな夜だから…。
いつもとは違う真っ暗な東京。それは人が1歩踏み出すきっかけを作るような不思議な力があるのかもしれない。
この停電はサンタさんからのプレゼント。そんなロマンチックな終わり方も素敵でした。
侑菜

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