punk親父

ヤング・マスター/師弟出馬のpunk親父のレビュー・感想・評価

4.0
ジャッキーがモンキーシリーズのカンフー全盛時代から80年代のアクションエンターテイメント期に移行する端境期に制作された映画。
ジャッキー映画は80年代に傑作が集中しているせいか、あまり知名度が高くなく、一般的な評価もさほど高くないようだけど、個人的にはジャッキー映画の中ではBest5に入る傑作だと思う。
端境期に、というものの中途半端感は感じない。師弟関係、仲間との絆、強敵やラスボスとの決闘などそれまでのカンフー映画の要素と、冒頭の獅子舞合戦や大扇子アクションなど小道具を巧みに使う見せる演出など、新旧演出の混ぜ具合が高い次元でバランスしていると思う。むしろ端境期だからこその傑作。
キャストも盟友ユン・ピョウをはじめ、燃えよドラゴンのシー・キエンやドラゴン怒りの鉄拳のティエン・ファンと言ったベテラン、ウォン・インシク、リー・ホイサン、フォン・ハックォンなど本格武闘派など脇を固める面々も良い。
アクションシーンには相変わらずコミカルで色んなアイディアが散りばめられていて楽しみながらも感心させられる。

もっともっと注目されていい映画だと思います。

20211224 追記
ゴールデン洋画劇場で何度も観た世代としては、当時の吹替をブルーレイで観たいんだけど、ブルーレイは当時の吹替版収録しているものの、映像も放映当時のもので、ブルーレイで観る意味が無いくらい画質が粗い。
そして、ブルーレイに同時収録されている映像は放映当時の映像よりは全然画質は良いんだけど、吹替無し。

吹替新録版DVDの方の吹替が、石丸博也さんの声がおじいちゃんぽくて当時のキレが無かったり、敵道場のメガネの事務長のコミカルさが無かったり、シー・キエン役の声優(小林清志さん)もおじいちゃんぽかったり。放映当時の声優で刷り込まれている身としては違和感だらけだったからブルーレイ買ったのに、どれもどっちつかず。
頼むから、放映当時の声で映像きれいなやつでリリースしてくれよ!
punk親父

punk親父