アァーーーーーー

ホリデーロード4000キロのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

ホリデーロード4000キロ(1983年製作の映画)
3.9
ハロルドライミス月間

個人的に未だ上位に位置する映画ゴーストバスターズではガリ勉の変わり者学者を演じつつ脚本まで手掛けたハロルドライミスが先に亡くなった事で、何度も話題に上がった続編計画にも陰りがみえ音沙汰も無くなった中で公開された「ゴーストバスターズ:アフターマス」は、それこそハロルドライミストリビュート的な内容だったのに驚いた。
そういえば彼が出演したり監督をしている映画をほぼ観ていない事に気付いて、どういう人だったのか、余計に気になっていったわけで、

この作品も他作品同様コメディ要素が多い映画なんだが、やっぱり笑いにかなりの毒があって、
邪魔者猛犬を引きずって殺していたり、邪魔者ババアの扱いだったり、いろいろ一周回ってコンプラ的にマズイ内容なんじゃないかと思った。
昨今はどこに行くにも携帯で電話も出来るし地図も見れる、なんならどこの店が閉店してて、どこの店が何時に開くかなどもすぐに分かる。
しかし、携帯を持っていても、急な雨にやられたり、スマホの表示通りではない時間帯に閉店してたり、休業してる事もある。
個人的にはそういうマイナスな引きに出くわす事が多いので慣れているが、
インターネットがない時代に出かけたりする様なもんなら同じ様な事に出くわすだろうなぁ、と思いながら観てた。
そういう事前的に調べる、調べないに関わらず、当時の状況下で旅をするという事自体がリスキーであり、二週間もかけて遊園地へ行くという今となっては非現実的すぎる休暇内容と金銭感覚にも時代を感じたし、こういう事って起こっても仕方ないよね?的なリアリティが毒をもって描かれている感じがハロルドライミスっぽさなのかも。
途中でサジを投げたような辻褄の合わないカットも無いし、そう言った意味では内容の割に非常に丁寧に作られた印象。
特に最後ワリーワールド入り口のカットが3回使われる辺りが最高。

実際にワリーワールドは実在しない模様ですが、息子が大人になって同じく家族旅行でワリーワールドを目指す続編があるらしいです。
アァーーーーーー

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