ヒルコ

禁じられた遊びのヒルコのレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(1952年製作の映画)
3.5
こういう映画だったんだ!ミシェルって女の子だと思ってた!

古い映画だからってのもあると思うけど、映像と言葉の力みたいなのを信じてる感じで、説明臭いセリフがなく、それでいて家が貧乏とか都会と田舎の格差とか必要なところはよく伝わります。

ミシェルのポーレットに対する盲目的なまでの優しさは、まるでバイキンマンのようです。周りや道理がどうあれ自分が優しくしようと決めた相手には尽くすと言うのは、献身的で美しく、非常に愚かなものですねぇ。小さな少年なだけに純粋ならそれもなおさらです。隣人同士で憎み合う姿も、無意味で無益なところが戦争とオーバーラップします。

意外とコンパクトにまとまっていて、内容も面白く、見て損のない古典かと思います。
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