第二次世界大戦中のフランスで爆撃から逃げる途中で両親と愛犬を失ってしまった少女ボーレット、彼女は途方に暮れているところを逃げた牛を追いかけていたミシェル少年に連れられて彼の家で一時的に世話をしてもらう事に、まだ幼いボーレットの死に対しての素朴な疑問に対して、子供ながらもボーレットの期待に応えようと盗みを働いてしまうミシェルだったが・・・というお話。
都会の街中から逃げてきた人々と戦争も関係なく地道に労働をしている貧困層との格差が絶妙に描かれている、しかも子供の純粋で無邪気だからこその倫理観のなさとか、死に対して何もできない人々の無力感とかを淡々と描いた人間ドラマでした。
ボーレット役のブリジット・フォセーの幼いながらも気品のある顔立ちが特徴的です。
劇中の曲「愛のロマンス」(編曲)は有名ですね。
映画com参照
ルネ・クレマン監督が1952年に手がけ、同年のベネチア国際映画祭で金獅子賞、アカデミー賞で名誉賞(後の外国語映画賞)などに輝いた、映画史上の不朽の名作。ナルシソ・イエペスのギター演奏による主題曲「愛のロマンス」の哀愁に満ちた旋律も広く知られる。第2次世界大戦中のフランス。ドイツ軍によるパリ侵攻から逃れる途中、爆撃により両親と愛犬を亡くした5歳の少女ポーレットは、ひとりさまよううちに11歳の農民の少年ミシェルと出会う。ミシェルから死んだものは土に埋め、お墓を作ることを教わったポーレットは、子犬を埋め、十字架を供える。これをきっかけに、お墓を作って十字架を供える遊びに夢中になった2人は、教会や霊柩車からも十字架を持ち出してしまうが……。日本では53年に初公開。2018年9月、デジタルリマスター版でリバイバル公開(パンドラ配給)。2020年8月には、人気声優による名画吹き替えプロジェクト「NEW ERA MOVIES」で新たに制作された吹き替え版(ポーレット役=戸松遥/ミシェル・ドレ役=小松未可子、ジョゼフ・ドレ役=稲田徹)で公開される(モービー・ディック配給)。
1952年製作/87分/G/フランス
原題:Jeux interdits
配給:モービー・ディック
劇場公開日:2020年8月14日
その他の公開日:1953年9月6日(日本初公開)、2018年9月1日