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禁じられた遊びのkazu1961のレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(1952年製作の映画)
4.4
▪️JP Title :「禁じられた遊び」
Original :「Jeux interdits」
▪️First Release Year : 1952
▪️JP Release Date : 1953/09/06
▪️Production Country : フランス
🏆Main Awards :
第25回アカデミー賞 国際長編映画賞
第13回ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞
▪️Appreciation Record : 2020-589 再鑑賞
🕰Running Time : 87分
▪️Director : ルネ・クレマン
▪️Writer : ジャン・オーランシュ、ピエール・ボスト、ルネ・クレマン
▪️MusicD : ナルシソ・イエペス
▪️Cast. : ブリジット・フォッセー、ジョルジュ・プージュリー
▪️My Review
誰でも幾度となく聞いたことのある哀愁に満ちたメロディ「愛のロマンス」。もう何十回と鑑賞した作品です。子供の目を通して描くことで、人生の不条理と残酷さを際立たせ、それが止めどなく印象深くそして、胸にこたえるそんな作品です。ラストの無常さには涙。。。
1952年度ヴェネチア国際映画祭サンマルコ金獅子賞(グランプリ)が与えられたときに「戦争の悲劇を超えて罪なき子供の世界を見事な抒情的純粋さにまで高めた卓越した表現力により」と称されています。まさにその通りですね。
本作、『禁じられた遊び』はフランソワ・ボワイエ(フランス語版)の小説『Les Jeux inconnus』を原作とし、戦争で孤児となった5歳のフランス人少女の運命を描いた作品の映画化で、1952年の完成後、60年以上を経た現在も世界中の人々に愛されている映画です。ナルシソ・イエペス による哀愁に充ちた「愛のロマンス」のギター独奏。聴くだけで「禁じられた遊び」の題名を思い浮かべる人も多いでしょう。少女ポーレット役を演じるのはブリジット・フォッセー 。監督のルネ・クレマン は本作で、ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞とアカデミー賞 名誉賞(後の最優秀外国語映画賞)に輝いています。
そして本作の要となる「愛のロマンス」の成り立ち。実は、撮影の予算オーバーによりオーケストラを組むことが出来ずに、劇伴は全編を通してナルシソ・イエペスがギター一本で演奏しました。これにより「愛のロマンス」が広く知られることとなったんですね(1941年の映画「血と砂」ですでに使われていました)。
そして何と言っても、子役たち。。。11歳の少年役のジョルジュ・プージュリーと特に5歳の少女役のブリジット・フォッセーの無邪気な可愛らしい名演が涙を誘います。映画の冒頭の爆撃シーンにルネ・クレマン監督の鮮烈なリアリズム描写がきわだっていますね。

物語は。。。
1940年6月、南仏の田舎。機銃掃射で両親を失い、さまよっていた5歳の少女ポーレットは、少年ミシェルと出会い彼の家に連れていってもらいます。ポーレットのために死んだ子犬の墓を作るミシェルから、死んだものはこうやって葬る事を教わったポーレットはミシェルといっしょに次々とお墓造りをしていきました。。。

▪️Overview
ルネ・クレマン監督が1952年に手がけ、同年のベネチア国際映画祭で金獅子賞、アカデミー賞で名誉賞(後の外国語映画賞)などに輝いた、映画史上の不朽の名作。ナルシソ・イエペスのギター演奏による主題曲「愛のロマンス」の哀愁に満ちた旋律も広く知られる。第2次世界大戦中のフランス。ドイツ軍によるパリ侵攻から逃れる途中、爆撃により両親と愛犬を亡くした5歳の少女ポーレットは、ひとりさまよううちに11歳の農民の少年ミシェルと出会う。ミシェルから死んだものは土に埋め、お墓を作ることを教わったポーレットは、子犬を埋め、十字架を供える。これをきっかけに、お墓を作って十字架を供える遊びに夢中になった2人は、教会や霊柩車からも十字架を持ち出してしまうが……。日本では53年に初公開。(引用:映画. com)
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