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17歳の処方箋のtransfilmのレビュー・感想・評価

17歳の処方箋(2002年製作の映画)
4.2
全体的にブルー。ブルーな青春映画。
17歳の主人公、イグビー(キーラン・カルキン)は、幼少時代にうつ病にかかっていく父親の姿を観て育った。そんな父は、今は精神病院に入院したきりになっている。
イグビーが母親に対して反抗的で、母親が望むエリートの道を嫌っているのは、きっとプレッシャーで押しつぶされる父親の姿を観ていたからだと思った。あとは、優秀な兄と比較されていつも落ちこぼれ扱いされたことに対する反発かな。
あと、17歳って年齢はこんなもんじゃないかな。

個人的には、この映画全体をとりまくブルーな感じが嫌いじゃない。むしろ好きだと思う。高校時代って、なんも考えずにはじけとぶ陽気なタイプと、こうやっていろんなことに悩んでるブルーなタイプと別れると思うけど、自分は後者のタイプだったので、イグビーみたいに尖ってる感じがよく理解できる。
「周りの人間はなんでバカばかりなのか。」
なんてセリフがあるけど、
自分もこれくらいの年齢のときはそう思ってた気がしたよ。

とても面白かった。
カルキン一家は、こういうブルーな映画がよく似合う。
情緒不安定な感じな役が。

ヒロインのクレア・デーンズは、心理学専攻の学生として出演。クレア・デーンズは心理学似合う。人を分析してる姿が似合う。

ちなみに、お兄ちゃんのライアン・フィリップは、優等生すぎるせいか、そうじゃない人がもつ心の痛みみたいなのが理解できなさそうな人だなという印象だった。
特に、スーキーとの一件でそう感じる。
自分の兄弟は兄じゃなくて、姉で良かったと思った。

キーラン・カルキン×ロリー・カルキン、クレア・デーンズ、ライアン・フィリップ、スーザン・サランドン、ビル・プルマン、アマンダ・ピート。当時は皆すごい人気だったのに、今はハリウッド映画の第一線から引いてる俳優ばかりが出演しているところも、なんとなくブルー。
ハリウッドの移り変わりは早い。。日本なんか、ようやくこの間SMAPが解散したばかりなのに。
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