今更ながらですが見ました。
大学の教授にオススメされたので。
一応は建築学生なので建築的な観点から言うと宇宙機内の空間が60年に考えられた作品とは思えない。60年というとモダニズム建築からポストモダンへの移り変わりの時期で、円形で構成された空間やそれと調和した家具も含めて世界の建築的にはあまりなかったのではないだろうか。
スタンリーキューブリックは「時計じかけのオレンジ」でノーマンフォスター等の建築家四人が設計した「Skybreak House」を舞台にしていることから建築に興味があったのではと考えられる。
それにしても現代建築のデザインに似ていて、ザハハディドの造るアンビルドな空間に近いのかなと思ったり。
内容について言うと…
ようは「地球外生命体による影響としての生命」についてがテーマなのかなぁ。正直難しくてよくわかりません。でもスタンリーキューブリックが何十年、何百年も先を見て我々人間に映画を通して生命とはこういうものだ!と伝えていることは理解できました。
また「ツァラトゥストラはかく語りき」「美しき青きドナウ」などのクラシックをBGMにふんだんに使っていることもなぜだか印象深い。
教授はスターウォーズがこの作品を真似していると言っていたけれど、内容的にはクリストファーノーランのインターステラーは絶対これに影響されたろ!と思いました。
5年後、10年後、はたまた50年後に見たら価値観が変わるだろうからまた再度見たいと思います。