まず、これが1968年、アポロが月に着陸するよりも前に作られた作品、というのが信じられない。それほどの宇宙空間描写。翌年公開されたアポロ11号の月面着陸映像は、NASAがキューブリックに依頼して作ったフィルムだ、という陰謀説がまことしやかにささやかれていたとか。
無音、浮遊感、実際の宇宙ってこんな感じなんかな。
月面基地のロングショット、ミニチュアでの撮影かと思いきや、中で人が動いていたり、宇宙船を跳び越すショット、重力が無く回転する船内。どうやって撮ったんだ。
普通この内容だったら90分、いや短ければ60分で終わってしまう。ところが、映像表現ですべて見せているからこれだけの尺で、さらに芸術となっている。
2017年12月29日現在見たところで、まだまだ古臭さを感じない。
タイトルのフォント・デザインがポップなのもイイ。
