さききち

2001年宇宙の旅のさききちのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
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クリストファー・ノーラン監修 アンレストア版 70mmフィルム上映@国立映画アーカイブにて。

あ〜〜〜〜ほんと良かった〜〜
ご尽力された方々に心からの謝辞を贈りたい!!!

前説では、観客の中に68年テアトルで鑑賞された方がいらっしゃるのに皆で驚き、開始直前には前奏からのカーテンオープンにワクワクし、最後の最後には映写室の技師さんに向いて皆で拍手し!
幸せで涙が出そうな経験だった。

今回のプリントについて。
冒頭から色の濃さに圧倒される。
色密度が詰まりまくって生々しく溢れる。
太陽は空を濃い橙に染め上げ、対して、猿の毛やモノリスの黒は吸い込まれそうな深い黒として異質に存する。

『シャイニング』でも顕著なように、神経質すぎるほどの構図と配置への拘りも大画面ゆえより一層体感できる。宇宙空間に存在する対象物を示すシーンでは、視点を変えたにも関わらず、カット前後で、同一物が寸分違わぬ位置に配されており、気づいた時には鳥肌が立った。

今後、フィルムはまた海外へ行き、各国で上映が続くとのこと。¥2500という価格以上の、素晴らしい映画体験が出来た。
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