こうん

2001年宇宙の旅のこうんのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
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フィルムセンターのフィルム上映は前売り逃すし当日券並ぶガッツもなし…でやむなくIMAX上映。
スクリーンがデカイのがせめてもの救いかな。

…ということで、こじらせキューちゃんの稀代の名作。〝金字塔〟って冠が似合う映画は他にないっすね。
兎にも角にも、初のスクリーン鑑賞なのでドキドキしながら着席して開巻を待ったわけですけど…最終的には感想は以前と変わらず。

なんか万博のパビリオンの催し物みたいな映画です。
〝見たことないものや出来事を体感させてくれる〟のが映画であるならば、本作は紛れもなく〝映画〟であるし、かといって映画として心を揺さぶられるような面白さがあるかというと、そうでもない…。
というのが、昔から変わらないこの映画への感想。

もちろん50年も前の技術で驚くべき映像表現がなされていることに驚嘆するし、終盤のぶっ飛び超次元展開は素直に楽しいっすよ。特に今回のIMAX上映では心の中でキャーキャー言ってました。

でもねー、キューちゃんの意図は知らないけど、アレゴリー絵画みたいな映画になっちゃってるのが、どうかと思うの。

どうぞ読み解いてください!と言わんばかりで、真面目な人がちゃんと読み解いて、観た人が家帰ってその真面目な人の読み解きを読んで納得する。

…映画館で納得させてくれよ!
(ごめんね教養なくて)

まぁキューブリックは愚かな人間の映像叙事詩をこしらえたかったんだろうね。
ひねくれキューブリックの最たる映画として嫌いじゃないので、名作だろうが金字塔だろうがボンヤリ受け取ることにしています。

大衆娯楽としては欠陥品ですが、芸術としては良いのではないでしょうか?
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