IMAXで公開50周年記念として上映していたので、最終日に鑑賞。挑むは奇才キューブリックの難解映画。
安っぽいホラーより断然怖い。正直気ぃ狂いそうやった。さらに途中最強レベルの睡魔にちょっかい出されたのも相まって中盤は脳みそ全く動かんかった。
でもこれが終わってみると意外と通ってきた道分かるもんで、奇怪な描写を切り取ってストーリーだけ観ればそこまで理解できないもんでもない。おそらくしこたま影響を受けたであろうノーラン監督のSF映画『インターステラー』は、完全にこれの解釈作品。派生からオリジナルを噛み砕くと言う新しい楽しみ方。若者ならでは。
まぁ50周年なので公開は1968年。両親すらまだ存在しない。それでいてこの映像だったり世界観はもうあっぱれ。当時まだ有人宇宙飛行が成功したかどうかくらいで、まだ半分空想の世界なのにこのリアリティは驚き。AIも出てくる上にそれ自体に警笛を鳴らすような描写があるのは、あなた未来人ですか？てな感じですよ。セリフはかなり少なく音楽も併せて芸術的に描かれているので、しっかり五感で味わえる。ラストはまさにIMAXが真価を発揮するシーンでした。
難しくはあったけど同時に満足感のすごい映画でした。IMAXでの公開は今日で終了ですが、後のSF映画全てに影響を与えうるこの金字塔、観てない方は要チェックです。
