れれれざうるす

悪魔のはらわたのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

悪魔のはらわた(1973年製作の映画)
3.9
完璧なパーツで作り上げた美男美女の人造人間を交尾させたら人類最強の美しい人間が出来るんじゃね?
と変態男爵が思い付いて絶倫男を探しに出るが、勘違いしてホモの頭部を移植してしまう話。
耽美で上品に臓物を取り扱う変態映画。

これね、変態ってこと以上に切ないんですよ。(※一般的には切ないってこと以上に変態)
「美」と「永遠」を手に入れても心が満たされることはないのは、潜在的に同性愛者であることに気付いていないからという…。うぅ…泣ける…。

この映画の醍醐味は何といっても登場人物ほとんどが美しい。とくに人造人間にされちゃう男女。
臓物フェチの変態男爵は若きウド・キアが演じる。裂かれた腹から内臓へファックしたり、「ハァハァ…胆のう…ハァハァ…すい臓…ハァハァ…肝臓」と内臓を取り出すシーンでは笑ってしまうか、思わずリズムを刻んでしまうこと間違いなし。
完璧さを求めてる天才のくせに頭部を探すときには「あいつ3Pしてやがる!!絶倫かよ!!しかも美形かよ!!」ってノリでサクッと決めてサクッと首を切る単純さ。かわいい。
弟子(助手)のキャラと表情も素晴らしい。ファックは内臓へすると勘違い。愛おしい。
これドタバタコメディだっけ?

あまりに濃すぎて全部書ききれないが、サラッと近親相姦だったり子供達がイカれてたり見どころしかない。これが73年の映画だなんて…!臓物もジューシーだし血もトロピカルだし変態映画好きな人はぜひ。