一休

ザ・コアの一休のレビュー・感想・評価

ザ・コア(2003年製作の映画)
5.0
この作品は日本で通常公開されたのかなぁ?
この作品は、きっと製作の翌年2004年頃、仕事ついでに大阪へ遊びに行った時に、ホテルのTVでやってた有線放送で見たのが初めてだった。
風呂から上がって裸族のままだったのだが、元々SF好きなもんで、じっくりと見入ってしまい、危うく外に出かけず仕舞いになるところだった。(笑)

ある時、突然、人がバタバタと倒れて謎の死を遂げたり、鳥の異常行動が起きたり、静電気の異常発生が起きたりする。
誰も原因の特定ができない中、学会の異端児的な学者ジョシュアが数年前から掴んでいたデータを元に、原因の推測をする。
学会やマスコミ、政界にまで権力を持った高名な科学者ジムスキー博士にそのデータを確認してもらうと、その結論は十分に信用できるものであることが分かった。
地球のマントルの下、核(コア)が停止してしまい、地場異常が起こって、しまいには太陽風をもろに受けて、地上が焼き尽くされるというのだ。
ジムスキーの協力を得て、アメリカ合衆国大統領の命令で、核を再起動させる作戦が発動される。
その核まで到達する地底船を作るには、かつてジムスキーに研究成果を盗まれたブラズルトン博士が発明した特殊金属と個体破壊装置が必要だった。
国家予算を潤沢に使うことで、ブライズトンを説得し、特殊地底船を作ることを納得させる。
地磁気の異常から、着陸中のスペースシャトルを守ったレベッカ少佐をパイロットにして、特殊地底船はコアに向かい、核爆弾を爆発させてコアを再起動させようというのだ。
いわゆる、地球の危機を救うチームが組まれて・・・というストーリーだ。
【アルマゲドン】や【スペース・カウボーイ】のように、宇宙へ行って地球を救う話はちょくちょくあるが、地底深く、しかもマントルを過ぎて核まで行くという話はなかなかない。
宇宙に比べて、マントルや核の方が、科学的根拠が少なくて、ストーリーを作るのが難しいからだろう。
それにしては、この作品は科学検証がしっかりなされていて、幼少からSF好きなオイラにも、SF的要素を楽しむことが出来る作品だった。
それに、なんと言っても意外に出演者が豪華なことだ。
この翌年、【ミリオンダラー・ベイビー】で主演女優賞を取るヒラリー・スワンクがパイロットのレベッカを、特殊地底船の船長にはブルース・グリーンウッドが、嫌味な御用学者のジムスキーをスタンリー・トゥッチが演じているのだ。
みな、後年の作品で有名になったり、賞を取ったりしている。
【アルマゲドン】や【スペース・カウボーイ】のように、一人・二人の犠牲で地球が助かるのではなく、乗組員がどんどん死んでいくのも、この手の任務を考えれば至極もっともなことだというSF検証も好意が持てる。(笑)

初めて見た時から、すでに10数年経っているのだが、TV放映は1~2回しかなかったはずなのに、ネットTVなどでもう数十回もこの作品を観ているぐらいに、この作品がお気に入りな一休なのであった。( ̄▽ ̄*)♪
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