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KAFKA/迷宮の悪夢のTOTのレビュー・感想・評価

KAFKA/迷宮の悪夢(1991年製作の映画)
3.7
‪カフカの実人生と小説が入り混じる悪夢的ミステリー。
権力は城の形をして、警察は共謀し、個人は絡めとられる。
不条理にしてスマートなソダーバーグ監督長編二作目。
モノクロとカラーパートの対比、ダークな余韻、悩ましげにカフカを演じるジェレミー・アイアンズがいい‬。
‪モノクロで映されるプラハの建物や曲がりくねった石畳が作る迷路のような街並は、非現実に美しくSFめいた魅力があり、ファニーな人物描写と古典怪奇ものなムードもある。
面白いな〜って観てたら、パンフレットでソダーバーグ監督がヒッチコックやフリッツ・ラングを参考にしたと答えてて納得‬した。
‪監督は脚本を呼んだ時から主演はジェレミー・アイアンズしかいないと思ったそうだけど、撮影中の彼は自分は何をやってるのかわからないとこぼしていたらしい。
悩ましげにみえたけど、本当に悩ましかったんだね……‬。
‪2016年に、ソダーバーグ監督が『カフカ』追加撮影も含めて再編集してて、台詞は英語からドイツ語にする予定との記事あり。
https://theplaylist.net/steven-soderbergh-admits-james-bond-talks-new-weird-midnight-edition-kafka-20160713/
2017年には年末に作業が終わるかもって記事もあったけど、どうなったんだろうか。また違った作品になりそう。観たいな〜。
https://theplaylist.net/steven-soderbergh-says-his-radical-re-edit-of-kafka-might-be-done-by-the-end-of-the-year-praises-get-out-the-love-witch-20170707/‬
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