同性カップルと精子提供により産まれた二人の子供達による“家族”を描く。
子供たちはある日、ママたちに内緒で精子提供者に会ってみることなるが、、。
精子提供者であり、遺伝子だけが子供たちの父親というポールが不憫で仕方なかった。子供たちに会うまでは、独身貴族で仕事も恋愛もうまく行っていたのに、40を過ぎて、初めて家庭にふれて“家族”が欲しくなったのだ。
テーブルを囲んだ食事、子供たちとの交流、束の間の父と子の会話、、、ある日、いきなり、思いもしなかった幸せを肌で感じてしまった中年男だ。ジュールズ(ムーア)に恋したと言っていたが、本当に欲しかったのは家庭だと思う。
「家族が欲しいなら自分で作りなさい」
なんて辛辣な言葉。全てこの言葉に集約されていた。不倫している人に聞かせたい。
ラストがとても良かった。障害があって守るべきものが見えてくるし、その幸せにも気付くってことなんだね。