Ginny

用心棒のGinnyのレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
4.0
面白かったのだけど…、聞き取れないということが想像以上にストレスになり、前半は楽しむことができませんでした。
そのあとに見た別の洋画の字幕を見て、どれだけ安堵したことか。
海外で評価の高い黒澤映画。字幕付きというのも理由なのではないでしょうか。字幕で見られるのであれば、楽しめるでしょう。
母国語なのに、聞き取れず、オリジナルで映画を見たいという意地で字幕をつけられなかったけど…母国語の映画を楽しみ切れないというのは、切ないです。音が鳴っているか鳴っていないかはわかるけれど喋っている内容まで日常生活でも聞き取るのが不得意なので、そのコンプレックスも刺激されて、ストレスになったのかもしれません。

そういう御託は置いといて。
三船敏郎の渋み、人情劇、アクション、面白かったです。
私が見たのは『悪い奴ほどよく眠る』『七人の侍』『天国と地獄』ですが、薄々気づいてたのが私は黒澤の現代劇が好きなのかもという。
現代の悪を描き、単純には割り切れない人間の業を描いたもの。
用心棒は時代劇エンターテイメントですね。
三船敏郎の所作が粋でニクイです。
いいんですが、もっとこう…重いものが好きかもです。
Ginny

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