くじら

ゾディアックのくじらのネタバレレビュー・内容・結末

ゾディアック(2006年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

 実在する有名な未解決事件ゾディアック事件を、ゾディアックに迫る本を書いた漫画家をメインに、事件に関わった人々を描いた作品。犯人は今でも特定できてないと分かっていても、犯人が見つかったか!?って思ってしまうシーンやヒヤヒヤするシーンがあってミステリーのように楽しめた。

事件について
 ゾディアックの事件が起きた1968〜はカリフォルニア州はとても不安定な時期で、この頃マンソンファミリーによる殺人事件も起きてた。冷戦、ベトナム戦争のただなかでこの前後に様々な社会運動が行われていた時代。
 ゾディアック事件はその謎と新聞社へ声明と暗号文を送るという手口から有名。この映画では当時の犯罪捜査方法が目撃証言や指紋と筆跡鑑定くらいという中で行われていたのがよく伝わってきてよかった。
 最後本が出版された後に目撃者の少年がリーを指したところにおー!ってなったけど結局DNAとか不一致で真相は藪の中。(まだ捜査中の地域もある)

漫画家について
 ゾディアック事件に取り憑かれたように本を執筆するため奔走する。色々危ない目に遭い、妻子には逃げられ、何が彼を駆り立てたのか改めて考えると動機は分からないのに、映画を見ていると真相に辿り着くのではという展開に段々見ている側も引き込まれてしまっていた。ジェイク・ギレンホールの演技が上手くて、大人しい変わったオタクみたいな感じから、展開とともにすごく惹きつけられる行動になっていったのもいい。
 仕事と家庭のどちらを取るか、選択肢があるのは結局男だけなんだよなぁと思いながら、この時期に始まったウーマンリブを思い起こす。

俳優について
 偶然?にもMCU俳優3人が共演していた。それぞれの俳優さんのMCUとは違った(RDJはそこまで違わないかも?こういう役がハマり役って感じする)姿が見れてとてもいい。マーク・ラファロさんの刑事役は他にも見たことあるけど似合ってる。ジェイク・ギレンホールも刑事役見たことあるので、漫画家だけど捜査していくのに違和感がなかった。
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