ヴェルヴェっちょ

トータル・リコールのヴェルヴェっちょのレビュー・感想・評価

トータル・リコール(2012年製作の映画)
3.5
純度100%の娯楽大作。
圧巻の映像美にたじろぎました。

近未来、“記憶”は簡単に売買されるようになっていた。 大きな戦争を経て正常な環境を失った世界で、人々はわずかな土地を、裕福なブリテン連邦と貧しいコロニーという2つの地域に分けて暮らしている。退屈な日常に飽き、刺激を欲した人々は、人工記憶センターであるリコール社の人工記憶を買って不満を解消していた。 コロニーで暮らす工場労働者のダグラス・クエイド(コリン・ファレル)も、来る日も来る日も工場で働く日々にふと嫌気がさし、リコール社を訪れる。
しかし、彼が記憶を植えつけようとしたとき、突然、ブリテン連邦のロボット警官隊が襲撃してくる。クエイドは自分でも知らなかった戦闘能力を発揮して逃げ切るが、帰宅すると今度は彼の妻ローリー(ケイト・ベッキンセール)が襲ってくる。ローリーはクエイドに、記憶を消されて新しい記憶を植え付けられただけで、この世にダグラス・クエイドという人物は存在しない、と告げる。
ローリーを振り切ったクエイドは、行く先で数々の謎のメッセージを受け取り、メリーナ(ジェシカ・ビール)と出会う。 メリーナは信用できるのか? 自分は誰なのか? クエイドはその答えを見つけられないまま、ブリテン連邦とコロニーの運命を握る戦いに巻き込まれていく。

天晴れ。楽しませてもらいました。
SFであっても、いやSFだからこそリアリティを求めたい私としては、フィリップ・K・ディック原作はうってつけ。世界観が緻密で魅了されます。
とてもエネルギーがほとばしる映画で、特に後半がえらいことになっちゃってるのだけれど、そこは好みが分かれるかもしれません。 私は「ブレードランナー」のようなしっとりしたラストの方が好みではあります。 シュワちゃんの1990年版も見なきゃなー。