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糧なき土地のTSのレビュー・感想・評価

糧なき土地(1932年製作の映画)
3.1
短文感想 71点
スペインにあるラス・ウルデスの状況を描いたドキュメンタリー映画ではありますが、『極北の怪異』のようにややヤラセが見られるので純粋なドキュメンタリー映画とは言えないかもしれません。ヤギが崖から落ちるシーンなんてのはヤラセ以外の何者でもなく、その映像を写すために平気で動物を殺すというのは倫理的にどうかと思います。ただ、我々は食べるために動物を殺しますので、その倫理感というのは時代によって変化するのでしょう。
どこまでが本当かわからないですが、貧困の中生きる人々の苦しい顔は本物のような気がしました。ややエグい描写は同監督の『アンダルシアの犬』に通ずるものがあったりとも思いました。
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