『俺たちに明日はない』と『気狂いピエロ』は、私の中で「ラストがショッキング過ぎてそれ以外はさっぱり覚えていない作品」として記憶されている。
久しぶりに観ましたが…分かっていてもあの終わりは衝撃的。一瞬、頭の中が無になる。
あの後、家に帰ったC.W.モスは父親に何をするか分からないな。
でも、唯一まともな対応をしたのがモス父かなとも思う。ボニーの母親ですら、罪を重ねる娘に冷たい態度をとるものの、ただそれだけ。家族となると自首を促すとか警察に突き出すとかは難しいものなのか？
極悪強盗カップルだけど、劇中のボニーとクライドはとてもスタイリッシュでカッコいいしどう見てもお似合いなので、ボニーの言う「急に奇跡が起きて今までを水に流せたら…」の世界で悪いことしない彼らのラブストーリーが観たいです。
何が言いたいかと言うと、大恐慌などの時代背景があったにしても、彼らのやっていることにはまったく共感できず、強盗や殺しは受け入れられませんでした。
アメリカン・ニューシネマはなかなかハマるのが難しい。
ギャーギャーうるさいブランチが助演女優賞獲ってるのにびっくり。確かにあれだけ不快なおばちゃんを演じられるのすごいのかも。
クライドのウォーレン・ベイティはシャーリー・マクレーンの弟だそうです。かっこいい。クライド役が決まる前、マクレーンはボニー役を熱望していたようで、それはそれで観てみたかったかなーとも思います。
