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スルースのymdのレビュー・感想・評価

スルース(2007年製作の映画)
3.5
惜しい!
惜しいんだよ!
見終えた後に何ともやるせない気持ちにさせられるモヤっとした映画である。

オリジナルは未見。
ジュード・ロウとマイケル・ケインの2人が1件の家で繰り広げる心理戦。
マイケル・ケインの淀んだ瞳の芝居は気持ち悪くて良い。この手の密室サスペンスの語り手としては申し分ない。

対するジュード・ロウも出始めはただのハンサム枠かと侮ったが、次第に狂気を滲ませてくる。この人は特段優れた役者ではないとは思うものの、ここでの彼は殺気立った雰囲気も醸していて見応えがある。

ってことでたった2人の出演者は健闘しているのだが、肝心のストーリー構成が、うーん。
ざっくり言ってしまえば3部構成になっているのだが、最も重要な3部目が冗長というか、つまらない。オリジナルとの差異化を図ったとのことだが、見事に失敗していると思わざるをえない。

途中まではすごく面白いし絵もソリッドでいかしてるのに、ラストスパートの間延び感が台無しにしちゃってる。

良くも悪くもオリジナルの方も観ていたいな、と思わせてくれる映画である。