講義録が素晴らしかったんだけど、その素晴らしさと別に「ペドロコスタってこういう性格で、こういう映画撮るんだろうな」と思ってたのそのまんまの映画だった。
レコーディングの緊張感はすごかったけどもそれなら『ピアノが愛した女』でいいんだよな…など失礼なことを考えてしまったり。
(ジャンヌバリバールの声も)好みの音楽じゃないものをずっと聞いてるのがしんどかったというのもある。
フィックスのカメラは気持ちよく、ライトの明暗が痛いくらいの冒頭から、OKテイクが出た時の(すぐそのシーンとわかる)決定的な光、時々挟まれる日本の喫茶店(カヤバ珈琲だそうです)やオペレッタシーンには目を見張った。