Mayashico

私の殺した男のMayashicoのレビュー・感想・評価

私の殺した男(1932年製作の映画)
3.5
フィリップス・ホームズが、自分がかつて戦場で殺した男の父親のテーブルにその男の写真があることに気がつく際に写るのは、写真そのものでなくてフォトフレームの背面だけというのにやられた。突然はじまるセッションはいつだって最高。
小津の1932年の外国映画ベストらしいけど、『麦秋』で未だ帰還しない息子を待ち続ける東山千栄子や『風の中の牝雞』で夫を待つ田中絹代みたいな戦場に行った家族から取り残されたものへの興味が、これ見るとなんとなくわかる気がする。
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