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ドラキュラとせむし女のhideharuのレビュー・感想・評価

ドラキュラとせむし女(1945年製作の映画)
2.2
2019.3.17 DVDで鑑賞。

「ドラキュラとせむし女」というタイトルに惹かれ前々から見たいと思っていた映画。
DVD発売になるに当たって言葉狩りでタイトル変更されなくて良かった。

見たいと思ってはいたけれど大手スタジオのユニバーサルが作った映画とは思えないほど酷い出来ばえだった。
医者の元へドラキュラが訪れて「呪われた運命から解放される治療はないか?」助けを求め、何の偶然か狼男までが同じ医師に「治療法はないか?」と来院し、その病院兼医師の自宅の地下に続く海岸沿いの洞窟にフランケンシュタインの怪物まで流れ着くという余りにも強引すぎる設定にやはり当時の観客でさえ恐怖というよりは愕然としたのではないでしょうか?

ドラキュラの画策で医師にドラキュラの血を輸血されますが、その後の医師はまるでジキルとハイドの様に狂気を露わにしたり、普通に戻ったりを繰り返します。

そしてタイトルの「せむし女」ですがさぞかしドラキュラと組んで悪時を働くかと思いきや善良な医師の助手(看護婦さん)で可哀想な最後を迎えます。
もう1人いる美人の看護婦が助かるのが納得いかないです。

一番哀れなのはフランケンシュタインまでの怪物でラストにフガフガと研究室でチョッと暴れるだけで見せ場無し。

こういう映画は突っ込みを入れながら見るのに最適だと思います。
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