TakayukiMonji

路(みち)のTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

路(みち)(1982年製作の映画)
3.7
82年カンヌパルムドールを受賞したトルコ映画。政治犯として勾留それていたユルマズ・ギュネイ監督が獄中からこの映画を完成させたという逸話とこの物語がもつ反体制的なメッセージはセットで語られるべき作品。

VHS鑑賞のため全体的に画質が粗かったし、主要登場人物5人が全員髭を生やしているので、この人誰だっけ、と困惑しながらの鑑賞となってしまった。。

が、当時のトルコが抱えていた厳格な伝統や宗教的背景、極端な女性蔑視、国の圧力など、閉鎖的な社会情勢が各エピソードに盛り込まれてて、、とにかくヒリヒリする。
全体的に、仮釈放をされた囚人たちが自分の地元に帰っていくロードムービー的な作り。フュージョンのような音楽とトルコの民族音楽を採用。登場人物が抗おうとして、絶望していきつつも生きる姿が力強く描かれていた。
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