さっこ

修羅雪姫のさっこのレビュー・感想・評価

修羅雪姫(1973年製作の映画)
4.5

明治時代のある雪の夜。
女子刑務所でひとりの赤ん坊が生まれた。

父親が誰かはわからない。
母親は刑務所にいる看守や坊主を片っ端から誘って関係していたのだ。
周りからは蔑まれたが、実は
母親は自らの復讐のために
強い男の子を身ごもりたかったのだ。

そうして生まれたのが雪であった。
雪は自らの生まれる以前の因果のためにだけ生きる。



「キルビル」のベースとなってるのはコレ。

そして恨みのこもった眼差しの梶芽衣子がまさに雪そのもの、と言った感じ。
梶芽衣子で一番好きだ。

不意に切りつけられて着物が切れて肩から二の腕が見えて、血が垂れるところは、それだけでなんかすごいエロく感じてしまう。

印象的なショットが頻出する。
タランティーノがそのまま使ってるようなショットもある。

とにかくカッコいいし、最高です。
キャラクターがいいし、復讐に成功しても全くスッキリしない感じもいい。
ラストも哀切。



主題歌もいい。
修羅の花、あまり情景が喚起し辛いけど、それも味なリリックは原作者、小池一夫自らの作詞。
そして作曲は平尾昌晃!
そりゃもうカッコいいよ!

※久々に見直しました。
続編もありますが一作目が最高です。
さっこ

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