宙2秒

回路の宙2秒のレビュー・感想・評価

回路(2000年製作の映画)
2.4
こんな気持ちはデビッド・リンチのインランド・エンパイア以来かな。

世界のクロサワがリングのインターネット版みたいな本格派のホラー作品を作ったのかと思ったが、なかなか話がつかめず、ずるずるとそれなりに緊張感をもって見ていたが、途中から演出が全てまやかしのように思えてきて、次第に怒りさえ覚え、その挙げ句、クライマックスには呆れ果てた。

なんなんだこの映画は?

関係ない雑音。あざとい音楽。拙い演技をカバーするかのような哲学論。フィルターでやたらと暗くて荒い画面。全部が廃墟のように見えるし、俳優の表情がよくわからない。小雪は美人だということくらいしかわからない。

加藤晴彦のアレは演技なのか?
恋人死んでるのに笑って物を取りに行ける神経がよくわからない。
しかも手押しポンプかよ。
クロサワの骨董趣味も今回は滑稽に映るね。

ただでさえ胸糞悪いタッチなのに、演出や演技がチープすぎて単なる出来損ないの映画にしか思えない。
宙2秒

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