コーヒーマメ

アパートの鍵貸しますのコーヒーマメのレビュー・感想・評価

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)
4.4
ラブストーリー史上最高のエンディングとはこれか!!!!!
恋愛経験に乏しい僕でも、この粋な締め方の魅力くらいわかるぞ、ワイルダーよ。

「巨大な保険会社に務めるしがないサラリーマンが、出世のために自らのアパートを、不倫する上司らに貸し出すと、そこに彼が絶賛片思い中の女の子が。。」って、粗筋だけで名作の予感がするんですけど〜〜。
そして、観た後に感じる、この幸福感!
ラブコメディとして限りなく完璧に近いんじゃないか。

とにかく、笑いと哀愁のバランスの良いこと。
これに尽きる!
テニスラケットでスパゲティを作ったり、手鏡一つで物語が動き出したり、鉄砲によるミスリードだったり。。
小物を豊富に使い、それらで笑わせたり、泣かせたり………もう、最高かよ!!ww

ジャック・レモンの演技も最高、というより神の領域です。笑
明石家さんまが男女七人夏物語で丸パクリするのも無理はないです。
男としてこの上なくカッコ良いもん。
優しさの塊かと思えば、人間味もちゃんと感じられて。。 サラリーマンの鑑じゃないですか。

何気ない会話も粋なセリフ満載。
アパートの隣のお医者さんとの話の噛み合わなさは最後まで面白い。
シャーリー・セロンの放つ、「私はどうして、貴方みたいな人が好きになれないのかしら?」には、時空を超えるパワーがありました。

そして、何と言ってもラストシーン!!
恋愛映画において、キスでも抱擁でもない究極のハッピーエンドがあったとは。
そりゃ、会社一番のマドンナが出世も見込めない平社員とラブラブになる姿を見せられても、シラケちゃうもん。
そして、そんな風な恋愛映画が巷には溢れかえってる。
だからこそ、物語の流れからしてこれ以外考えられない最高の結びで作品を仕上げた本作は、パーフェクト!!

おまけに、邦題もセンスが良いときた。
この映画、凄すぎる!!ミスター・パーフェクトや。。笑
珠玉の名作群を誇るワイルダーのフィルモグラフィの中でも、一二を争う出来栄えの傑作!!!
いつか、クリスマスには、こんな素敵な恋愛映画を、素敵な女の子と観たいものです。笑