MASAYA

アパートの鍵貸しますのMASAYAのレビュー・感想・評価

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)
4.1
明けましておめでとうございます!

記念すべき年明け一本目はこの作品。オールからの初日の出を見に行ったテンションで午前十時の映画祭に行って来ました。

正直眠かったですが、睡魔より映画の魅力が上回りました。

主人公は保険会社に勤める平凡な若社員のバクスター君。そう彼こそがタイトル通りアパートの鍵を上司に貸しまくっている本人。

口コミはドンドン広がり様々な上司からラブホ代わりに貸してくれないかと頼まれる始末。

上下関係に注意しながら社内電話で電話をかけまくりアパートの日程を調整する姿はまさに滑稽。

けれどもついには部長にまで頼りにされるようになり、努力の甲斐?あってか多方面からの推薦を受け昇進していきます。

そんな彼もエレベーターガールのフランに恋をします。そしてその恋が何ともまあ大人の事情とはいえ、甘酸っぱくて物語をいっそう引き立てるんです。

個人的に好きだったのはクリスマスイブの日に社内パーティーの中、彼女を自分の部屋に誘い、帽子を自慢する場面。

まず当時は帽子が社会的地位を表し、バクスターがそこに一歩足を踏み入れたってことが象徴的。

そして、
「似合うかい?」
という問いに対してのフランの一言。
「素敵よ。」
辛い事実を知り落ち込んでいた時の彼女のこの一言は深すぎる。帽子じゃなくて、汚れのない無邪気なバクスターの人間性に言及したかのような台詞。ロマンチック過ぎる。

しかしその後、今度はバクスターが意外な形で真実を知ってしまう。何ともまあ良くできたプロット。素晴らしい。

自分は終わり方が幸せであれば同じく幸せな気持ちになる単細胞人間なので、ラストのシーンではもう完全にノックアウト。これは文句なしの名作ですね。

実は白黒映画ということで、どこか不安もありましたが、そんなものは一瞬で一蹴されました。
昔の映画らしいバクスターのコミカルな動きもよかったです。


2016年は公開映画もしかりですが、過去の名作なども数多く観ていきたいと思います!

皆さん今年もよろしくお願いします\(^^)/

2016.1.1