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アパートの鍵貸しますのkmtnのネタバレレビュー・内容・結末

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

私は決して感性が成熟、ないしはビンビンなタイプじゃない為、古いモノクロ時代の映画を観ても、「超つまんねー」なんて身も蓋もない(なおかつ、非常に頭の悪い)感想になってしまうことが多い。
市民ケーンや第3の男(くしくもどちらもオーソン・ウェルズですが。俳優としてはすごい好きなんだけど)、モノクロとは限らないがヒッチコックだって名作と言われる全部が全部面白いとは思えない(かの名作の呼び名高い「北北西に進路を取れ」でさえ途中で挫折したくらいだ)。


そんな「昔の映画オンチ」の私ですが、これはハッキリと面白い!と言える正統派なラブコメディ。
とびっきりキュートなシャーリー・マクレーン(今で言うとキャリー・マリガンやミシェル・ウィリアムズみたいな顔?)、超ピエロなジャック・レモン。
なんつうか綺麗にハマっていく感じ。
ビリー・ワイルダーはサンセット大通りと、これしか観たことないけどもっと観ないとなあと思う。

ラストはハッピーエンドにも見えるけど、ビターにも見える。
ダスティン・ホフマンの卒業じゃないけど、彼らがあのまま幸せに暮らしましためでたしめでたしになるとは思い難い。
でも決してネガティヴだったりウェットじゃない。そこは徹底してる。素敵だ。
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