ビリー・ワイルダー監督の「お熱いのがお好き」が傑作だったので観賞しました。
上司達にアパートの鍵を渡すという有りそうでない小粋な設定。大家さんや隣人から来る苦情に耐えなければならない理不尽さとアパートを使えない不自由さも全て出世の為。その苦労は果たして報われるのか。
全編に渡ってジャック・レモンの素晴らしさが引き立っています。好きな人を守る為に頑張るけれど、見返りは他人からの非難や罵声という不憫さ。そして報われなさが見事にハマっていました。嘘の付き方がコミカル且つ自然すぎて、何度か騙されかけました。流石、喜劇俳優です。
「お熱いのがお好き」とは異なるロマンス要素が強めのコメディ。終わり方が最高でした。
