昔チラ見したが今ひとつ良さが分からず途中放棄していたが、そういえば名作なんだっけ、とアタマから気合い入れて見直して観たものの、やっぱり自分にはやや退屈だった。
監督や出演者と同世代の人間にとっては、まさに当時のアメリカの自由と退廃と不穏な空気をエポックメイキングな手法でそのまま描き出した作品として拍手喝采だったのかも知れないが、今観てみると基本的にどこを切り取ってもどこから見始めても一緒だし、結局一番良いのは音楽でありバイクでありそれらを含めた情景であり、何よりこのジャケットのかっこよさが全てであり、ということであの時代ならではの空気感を演出するアイテムとしてハードロックカフェみたいな店で延々と流すのに最適、な映画と思われる。
あ、若人の皆さんは「好きな映画なに？」とオッサンに訊かれた時にここらへんのタイトルを挙げて「いいっすよね〜」とか言っておくと「なかなか分かってるセンスいいヤツ」と思ってもらえるかもな上に多分感想について深く突っ込まれる心配もないので覚えておいて損はない。
