よーだ育休準備中

プレデターのよーだ育休準備中のレビュー・感想・評価

プレデター(1987年製作の映画)
3.0
政府高官を乗せたヘリが中南米の密林に墜落。潜伏していたゲリラの手から救出するため、Dutch(A.Shcwarzenegger)率いる精鋭部隊が召集されるが、密林は既に宇宙から飛来した《捕食者》の狩場と化していた。


◆ハリウッドでも指折りの人気モンスター!

☑︎ 高度な科学技術
☑︎ 人類を凌駕する膂力
☑︎ インパクトのあるマスク
☑︎ 実はとてもグロテスクな素顔
☑︎ 姿を眩ませる光学迷彩
☑︎ 熱を感知する特異な視線
☑︎ 残虐極まりない方法で人間を狩る凶暴性

続編・リブート制作からコミカライズ。異種族格闘作品と、今作で登場してから現在に至るまで幅広く活躍の場を広げているのも納得。伸び代しかない設定がこれでもか!とてんこ盛り!考え出したら何でも出来そうな、非常に魅力的なモンスターですね!作り出した人天才!


◆演出・カメラワークの巧さ

マスク姿もクオリティが高いし、醜い素顔も考え抜かれたモノでしょうに、完全に《姿を消す》演出がなされる潔さに拍手!

生い茂る樹木に隠すわけではない完全なクローキング。VFXで歪んだ背景と、(なぜか)光る目だけが全般を通して採用されている。これが不気味さを掻き立てる良い演出でした!

程よいゴア描写と、そこに至るカメラワークも工夫されていて良かった。
特に樹上高く吊り下げられたHawkinsが映されるまでの演出は観ていてゾワゾワした。

冒頭の宇宙船が《画面上方向に落下》していくシーンも小洒落てるなぁと印象的だったし、《見えない敵》に攻撃され続けたシュワちゃんが、泥を纏って《熱感知されない様にして》仕返しする構図も良かった。後のアクション映画の匠・John MacTiernanのセンスが光っていた。


◆フルボッコにされるシュワちゃん

今回、人類を代表して異星の捕食者に立ち向かうのは筋肉全盛期のシュワちゃん!

どんな作品でも自慢の体躯を駆使して、相手をばったばったと薙ぎ倒していくイメージが強く、《苦戦》とか《辛勝》といった言葉とは無縁そうに見える。

そんなシュワちゃんが、今作では珍しく防戦一方。ゲリラ相手には無双の強さを誇るものの、《捕食者》相手には敗走を重ねて辛くも勝利を掴み取る。(それも最後の最後までヒヤリとさせられてしまう)

苦戦を強いられていたシュワちゃんでしたが、白兵戦を仕掛ける前に雄叫びを上げたシーンはマジでカッコ良かった!