むかしに読んだ本の内容はおぼえていないから新鮮な気持ちで観ていた。
江國香織らしい話、すきだなとはじまりから思った。
江國香織の世界観には、儚げでうつくしい女たちがよく似合う。
華子は、男たちの生命力を吸いとって生きているようにみえた。
華子にとって、リカは特別だったのだろう。
希薄な現実感のなかを生きていたリカと健吾と華子、奇妙な三人の組み合わせにも最後には光が差し込んだように感じた。
原田知世も菅野美穂もむかしからうつくして、渡部篤郎はすてきだった。
1998年なのに現代にも浸透している、この年代の江國香織の作品がすきすぎる。