西部劇を一大叙事詩、
歴史エンターテイメント
へと変えた
サイレント期の
パラマウント映画の
大作にして傑作。
淀長さんの解説を
聞きながら…(^^)
「幌馬車」
久々にサイレント映画を。西部劇をアメリカの庶民のフロンティアスピリットを描いた歴史作品に押し上げた大作。またラブロマンスやアクションを盛り込みかつ人間模様を描くドラマ性を持たせたエンターテイメント作品です。
イントレランスや国民の創生に見られる様に凄まじい人員と金が使われているのがわかりますね。この時代のサイレント大作はCGや特撮がある訳もないので、兎に角実物を映してる訳です。
長大に連なる西部へ向かう幌馬車の列。山を超え、谷を超え、川を渡る。バッファローを狩り、その合間に襲ってくるインディアンとの戦闘。凄まじいスケールです。それを超ロングショットで俯瞰で見せる映像。すごい迫力でした。
戦闘シーンや狩りのシーンでは明らかにホントに落馬してますし、アクションとしても凄いですね。正に本格西部劇の始祖です。
主人公バニオンとモリーのラブロマンスとしても、邪魔する相手やボタンの掛け違いがあり、中々うまく行かない辺りも既にハリウッド映画らしさがあります。
淀長さんの解説が前説で入るDVDで見たのですが、作品の歴史的価値が理解しやすく、当時のこぼれ話も面白く、楽しめました。アメリカ映画の父であるジョン・フォードを奮起させた作品でもあるそうで、驚きましたね。
中々見る機会はないかも知れませんが、ハリウッドの初期大作は凄まじいスケールなので見る価値ありますので、是非ご覧いただければ幸いです。