A.Iってこんな作品だったんすね。
予想していた話とは随分違っておりました。
てっきり人間の母性と子どもアンドロイドの間に生まれる家族愛の話かと思いました。
その実は
序盤はホラー!
中盤は近未来ロードムービー!!
終盤はSF!!!
目まぐるしい展開に飽きずに見られました。
僕はてっきり前述のような物語だと思っていますので、わりと序盤に
人間の母が子どもアンドロイドのデイビットに「母性の刷り込み」を行うとき
「えっ??????!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!それ、最終盤の奴じゃないの??????!!!!!!!!!!、」と、突っ込んでました。
はじめは、デイビットがアンドロイド独特の無垢な感じである意味ホラーを感じます。これはキューブリックの仕事でしょうねぇ。
何故だかコーヒー作りを机から目だけ出して見つめるデイビットのカットが印象的です。
やがて物語はサバイバルロードムービーになります。
デイビットがジュード・ロウ演じるセックスロボットと近未来を旅します。
壊れたロボットたちのビジュアルが何とも滑稽で見ていて楽しいです。
ロボット処刑シーンは人間のエゴが詰まっていて面白かったです。
「ミスターノウ」などの悪どいGoogle先生が出て来たりと見ていて楽しい!
これはスピルバーグの仕事ですね。
あまり多く語るとネタバレなのですが、
デイビットの「お願い」シーケンスはデイビットの無垢さとアンドロイドだからできる執念でゾクッとしました。
演出面では、光の使い方が何とも綺麗!
シルエット処理のオンパレードで露骨に画面が映えますねぇ。