あおい

A.I.のあおいのレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
3.5
愛は人間だけが享受できるものなのか…

スピルバーグ監督のSF超大作。こんな未来有り得ない?あってはならない?起こり得る?色んな思いが交錯する映画。

◎ストーリー
近未来、ある家庭に特注の子供AIがやって来る。ロボットに愛など芽生えない。誰もがそう考える中、そのAIはただ一途に“愛される”ことを望んでいた…

人とAIの愛。こんなん考えたことないけど、もう現実になるのはそう遠くないかもしれないって感じる。期待感もあるし、怖くもある。

物語序盤はAIが家族に馴染んでいく話かと思ってたら、そんな生易しいものではなかった。ジゴロが出て来るあたりから、「ブレードランナー」みたいでワクワクしてたけど、ここもまた重かった。最後まで重いし、すっげぇ観た後無常観に苛まれる。

こういう映画ってどこで終わらすかって重要やと思うけど、今作はかなり最後の最後まで丁寧に描かれてるなと感じた。むしろ親切すぎるくらい。それでも、最後はほんまに家族のお話観てるみたいな温かい気持ちになれた。

敢えて難解にするSFはあまり好みじゃないので、スピルバーグの難しいテーマでも大衆ウケさせれる力はやはりすごい。アメリカではあまり振るわんかったらしいけど。

なかなか良い気持ちで観れる映画じゃないんやけど、ハーレイ・ジョエル・オスメントの深みのある演技と、テディくんのおかげで楽しくみることができた。

今は不遇なのかもしれんけど、当時の彼はすごいっすわ( ^ω^ )なんで子役であんな演技できるんや!?
それと同じくらい無機質なジュード・ロウも良き。彼がセックスロボットなら絶対人気出るわ、男前すぎる。見た目も演技もセリフも。
テディちゃんは、シンプルに可愛いしデキル熊すぎる( ^ω^ )昨日みた変なホラーのテディベアとは大違いです。

AIモノってこれからも増えていくやろうし、むしろ現実に近づいていくやろうけど、今作みたいな作品が出来たのも、想像の部分がまだ勝つ時代やったからなのかもしれないです。

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あおい

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