レオ

A.I.のレオのレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
4.0
全私が泣いた!!(当時)
物心ついてから鑑賞した中で初めてワンワン泣かされた作品がコレ。
久々に観たら色んなジャンルに片足ずつ突っ込んでてなんてエンタメ色が強いこと、さすがのスピルバーグです。

子供代用ロボット・デイビッドが捨てられしまい、母親にまた愛してもらう為ブルー・フェアリーを探す物語。
ブルー・フェアリーは架空の人物だから結末が分かっている、故につらい。
当時はデイビッドを追い出そうと本当の息子が悪知恵を働くので『なんて奴だ!』とプンスコしてたのですが、今観ると圧倒的に諸悪の根源は大人ですね。
最近ちょうど最新作のAIBOについて調べてたのですが今作の代用ロボットと同じく初期設定には戻せないみたいで軽い気持ちでロボを買えない時代らしいです。
未来が近づいてきている…!!

序盤はホームムービーのような暖かい家族団欒の映像となりますが、そこから一転、廃棄されたロボ目線になると世界観が変わる変わる。
脱線しますが廃棄ロボを回収する機動隊『バイカー』のデザインセンスが抜群!
EXILEのようにLEDを身にまとい、スチームパンクような狼のバイクに痺れちゃう。
デイビッド以外の人型ロボットも描かれ、一気にSF要素増し増しの世界へ。
ずっと手を繋いでるデイビッドとジュードロウ演じるジゴロ・ジョーがどちらも可愛い。
何よりジュードロウの圧倒的ロボット感!
私の初ジュードロウがこれでしてなかなか刺激的な出会いでした。
最後は蛇足な気もするけど、この結末だからこそより万人向けに開かれているのかもしれないですね、うーん切ない。


ハーレイ・ジョエル・オスメント君の演技力がとにかくすごい。
同じ笑顔でも、チュートリアル時と登録後で雰囲気がガラッと変わるんですよね~。
最近の彼は色々あったみたいですが、顔だけはずっとあのままだからこそそれもまた切ない。
レオ

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