さば亭

A.I.のさば亭のレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
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クマの姿で、スクラップショーのような凄惨な場面でも一生懸命デービッドを助けて共に冒険するテディが可愛くて、自分的にはもう一つの主役なくらい好きなキャラです。
ジョーやデービッドに比べたら一番機能は低いロボットだろうけど、結局彼が重要な働きをして一番最後まで残り、友達の最後の姿を見守る。

ロボット目線だから仕方ないけどスクラップショーとか、騙したりとか、返却とか、人間がエグいことをする側で、デービッドを助けたり優しく記憶を実現化してあげたりするのがロボットの側というスタンスも今思うと象徴的で年齢と共に解釈も変わる作品です。

また未来のちょっとモダンな和テイストの入った住宅とか、乗り物、海水に浸っているマンハッタンや更に二千年後の地球などは、さすがスピルバーグというべき圧倒的な風景。ちょっと感傷的な色合いが重なった映像も美しい。

I am unique!と訴えるデービッドの台詞が凄く残ってるけど、今の人間だってそう言いたくて必死。必要価値がなければ捨てられる、そういう危機感や状況は絶対人間もある。それなのにそんな人間の愛が欲しくてたまらないデービッド。
人間が持っている本当の特権をもっと考えたほうがいいなあ、と今の自分は思っています。