現実逃避異邦人

A.I.の現実逃避異邦人のレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
4.0
スピルバーグ監督のサイエンスフィクションだから、楽しみにして観たら、ティムバートンの映画の様にダークな皮肉たっぷりだった。

『ET』の様な小学生〜向けじゃなく、PG-13。

ピノキオの話がベースに流れてるけど、そういえば、もともとのピノキオのストーリーも結構ダークで皮肉っぽかった。今作では、木のピノキオじゃなくて、ファイバーのピノキオが人間になりたいと願い、ブルーフェアリーを探しに行く。

最初、振り向くとじっと見つめるデイビッドが立っているというのがCreepyだったけど、その後は可哀想だなあと思いながら観た。

2001年製作とは思えない、未来像が良く描かれてる。

テディベアが、低音ダミ声で子供のおもちゃっぽく無い所がいい。

スポイラーアラート↓




このテディベアが、デイビッドにアドバイスをしていくコオロギ(Conscience)役だったと観終わって気がついた。

海底に落ちて、2000年経った後のストーリーで救われた。

最初に社員が、「ロボットに対しても愛を返す責任は?倫理的に問題じゃないか?」と危惧した事が、この映画のテーマ。「愛してくれるロボットに対して愛を返す義務」は必要か? プログラムされてるだけだから、必要ないと思いきや、人間の方はそうはいかない。罪悪感があるから、ロボットを捨てるとか、殺すとか出来なくなる。映画視聴者も、可哀想だと思ってしまう。でも、A.Iロボットは心・魂が無いんだから、可哀想に思う必要ない、、、と言い切ってしまうと、ヒューマニティに欠ける人だって事になるね。”ヒューマニティ欠ける人間”と”愛を求めるA.I.ロボット”との分け目が曖昧になった状態を表現した映画。

2000年後の進化したA.I.達が、ヒューマニティを持ったかなり思慮深い”物体”になってる。どこまで進化しても、物体であって、魂を持った生物にはなり得ないよね??

『猿の惑星シリーズ』9作品観たばかりで、人類滅亡後は、猿の世界になるっていう頭になっていたけど、A.I.の世界になる方が良さそう??