やまもと

A.I.のやまもとのレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
4.2
すごく悲しい映画。ロボットと人間は共生できないんじゃないかと思ってしまった。

なんとかアマゾンプライムビデオから外れる前に観ることができました。間に合ってよかった〜。

監督がスティーブンスピルバーグなんですね〜。そして元々はスタンリーキューブリックが監督する予定だったみたいです。

スピルバーグ版の「A.I.」ももちろん楽しめましたが、キューブリックが作ったらまた違った描写になったんだろうなあと思いました。そう考えると2度楽しめますね。

さて、本作の内容は人工知能ロボットと人間のお話でした。もっと人工知能ロボットの反逆的な話かと思ったら全然違うかった。笑

前半はほんのりホラーかと思う展開で、後半からは冒険的要素もありました。
未来の世界はワクワクしますね〜。
本作の本題は、愛という感情を持った子どもロボットが人間と関わっていくといった感じでしょうか。
バトルなしでロボットの内面を描いた映画もそんなに無いような気がした。

この「愛」という感情がなんとまあ厄介なものでして。笑
ただロボットが「愛する」だけでなく、ロボットが「愛される」ことまでプログラミングされているんですね〜。

これってすごく難しいことだと思いました。人間でも難しい。「愛」の形なんて人それぞれですが、ロボットくんはもう一直線で愛し愛されにいくという感じです。これが観ててけっこう辛かった。

そして「人間」ではなく「ロボット」という違いが、愛し愛されの大きな壁になっていたような気がします。
人間はどうせロボットだからという目で見てしまいますから、結局は悲しい運命になっていってしまいます。

この「人間」と「ロボット」の違いってすごく難しいなあと思います。
人工知能が入ったロボットは映画の中では、ある程度の思考を持って発言したり動いたりしていました。しかしロボットだという理由だけで捨てられたり壊されたりしていきます。見た目は人間と変わらないのに。

私たちの想像するカクカクしたザ・ロボットやペッパーくん(彼もだいぶ人間ぽいところありますが)、おそらく「物」として扱われていますが、ある程度の思考と行動と見た目があれば、人間となんら変わらないような気がしました。
特に主人公ロボットくんは愛し愛されの感情を持った最新ロボットでしたから。
そのロボットが「ロボット」として扱われていたのがすごく辛かった。

人それぞれに、ロボットに対する価値観の違いもあるからすごく難しい。ロボットは物だと思う人もいれば、人間似た存在だと思う人もいると思う。
そんな価値観が様々な中で、このまま人工知能の発達したロボットが出てきたら、混乱するだろうなと思う。

私はドラえもんがめちゃ好きなんですけど、彼はロボットでありながら、周りの人達からはロボット以上の存在として認められているような気がします。ご飯も食べるし(主人公くんは食べたら壊れた)。
でも、そんなドラえもんも壊れたり、いらないってなったら捨てられてるのかなと思うとちょっと悲しい。

今後、人工知能が発達してロボットが人間と生活するようになった時、私たちがどのように接するのかなあと色々考えました。
自分がどうしたいのかはよくわからないけど、どうしようかなと考えるキッカケになりました。

ジュードロウが演じたロボットの機能にもある意味の怖さを感じた。あんなもの出てきたら人間がいる意味ないやん。子ども抑制されている世界なら、まあしょうがないのかもしれないけど。

ラストのシーンも個人的に悲しかったな〜。ようやく主人公ロボットくんは夢が叶ったわけですが、クローンに加えて未来ロボット達が情報操作した母な訳で。
主人公ロボットくんは夢が達成されましたが、第三者目線で観ると、主人公ロボットくんが求めていた母とは違うんじゃないのかと思ってしまった。
主人公ロボットくんの理想の母ではあったであろうけど。
本当にロボットと人間の「愛し愛され」が達成できたわけではないのかな〜と。

気づいたらアホみたいに感想書いてて、自分でも引いてます。笑
こんなに書けるほど色々考えながら観れた映画も今までそんなに無いので、皆さんアマプラから外れる前にぜひ観てください!!!