米倉ケイ

バタフライ・エフェクトの米倉ケイのネタバレレビュー・内容・結末

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

きっかけは初恋の人を救い出すため。
幾度も幾度も記憶を遡り、過去を変えるたびに何かが壊れていく。
最終的に主人公・エヴァンが選んだ手段とは……。

これは前情報無しで見るのがベストでしょう。
迷ってる方はレビューを読まずに見たほうが良いです。


話題作なので心して見ましたが、ただ無為にやり直すのではなく、失敗すら糧にしていく展開には唸りました。

ただ総合的には完成度の高い脚本を超える映像ではなかったかな。
最初は、ケイリーを自殺に追いやってしまったかもしれない罪悪感と彼女の幸せを願った故の行動。エヴァンのタイムトラベルは途中から自らの失敗を取り戻すために見えますが、最終的には本当の目的を思い出して折り合いをつけた終わり方になっているのはとても良いです。
が、主人公・エヴァン自身の葛藤はそこまで深く描けていなかったことが残念というか、途中で投げ出されてしまった感じがします。自分の父親のこと、お母さんのこと、乱暴だったトミーのこと、内気で繊細なレニーのこと、幼い頃に描いた残酷な絵、ケイリーの棺桶に落とした「君のために戻ってくる」のメッセージ。
全て投げ打ってケイリーだけに集約するあのラストが相応しいのか?
美しくはありますが、この映画が当初描きたかったものはただ愛のための自己犠牲とは、ほんのすこし違ったのでは、という気もしています。
惜しいと思うと同時にあれやこれや思い返して他のエンディングの可能性を模索している自分がいます。
現実は煩雑で色々なものが同時進行で起きていて、全てを自分でどうにかしようと思う"神"になるよりはあれでよかったのかも。
せっかくだから映画館で見たかったな。


余談ですが、細田守版「時をかける少女」が大好きで、どうしても思い出さずにはいられないですね。