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バタフライ・エフェクトのScreen7のレビュー・感想・評価

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)
4.1
後味悪い訳ではないけど、溜息出そうな程の切なさが残る。でも衝撃的な展開とストーリーで夢中になって観ちゃう面白さでした!同じ時間旅行物でも、BTTFは「未来は自分の力で変えられる」と明るい教えだったけど、今作は"運命には逆らえない"という残酷さ…
大好きな幼馴染みの女の子を救いたいという一心で奮闘するのですが、とにかく切ない!

タイムリープを何度も繰り返して過去を修正する主人公。彼は過去のいくつかの記憶が断片的に思い出せないのです。その欠落した記憶の直前の瞬間からタイムリープを繰り返します。
突然包丁を持ったまま立っている姿や幼いエヴァンが描いた不吉な絵など、悪魔にでも呪われたのかなと思うほどなんだか不気味なのですが、「覚えてない」と言い張る彼。そういう奇妙な行動にも意味があるんです。全てが繋がっていたのか…

大学生になってからも記憶についての研究をしたり、とにかく熱心な彼。そこで手がかりになったのが、記憶を記すためにも、自分へのメッセージを残すためにも、重要なアイテムである7歳から書き始めた日記。
エヴァンの父(ジェイソン)もエヴァンと同じ年頃のときに記憶の取り戻し方を知ったらしいですが、どんどん精神病が酷くなってしまって…ジェイソンの「この子は死ぬしかない」という言葉が頭にちらついて、どうかエヴァンは同じ運命を辿りませんように…と祈る思いで観ました。

エヴァンは失った6箇所の記憶を思い出せたのか。冒頭で述べていた彼の計画は成功したのか。そして大好きな彼女を救い出せたのか。
皆んなが幸せになるのが一番だけど、それはすごく難しいこと。あのラストはハッピーエンドかバッドエンドか、どう捉えるかは人それぞれだろうな。このラスト観ると辛い気持ちでいっぱいになるけど、これでよかったんだ…って私は思いました。
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