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バタフライ・エフェクトのkokottoのレビュー・感想・評価

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)
4.8
タイトルのバタフライエフェクトは『ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』というほんの些細な現象が他に大きな変化をもたらすというカオス理論から来ている。

主人公エヴァン(アシュトン・カッチャー)の幼少期から青年期へと様々な出来事を追っていく形で話は進んでいくのだが、タイトルや前情報からもタイムリープ物かなと思っていたらどうやら様子が違う。
時々記憶が飛ぶ病気に悩ませられるエヴァンの失われた記憶の謎を解いていくミステリーなのかなと最初は思った。
だがある事がきっかけで過去を追体験出来るようになり、またその事が現在に様々な変化をもたらすようになる所から話は一変に様子を変える。

追体験しながら過去の失われた記憶が徐々に解かれて行く所や、少しの変化でいくつもの未来・悲劇に繋がるところ、キャストや環境の変化にストーリーの綿密な計算がありシビれた。
特にケイリー役のエイミー・スマートは同一人物かと疑う位に役の変化に対応していた。
兄貴のトミーの最後の方の変わりようには笑ってしまったけど。

悪用出来る能力なのに、常にエヴァンはケイリーや周りの人々の事を考えていたの好感が持てた。最終の彼の判断は悲しいけどそれが彼にとっても幸せな道なのだろう。

ところでエヴァンのデブのルームメイトがマツコ・デラックスにしか見えなかったのは自分だけだろうか(笑)

◆2020年 35本目

※追記
DVD特典で別エンディングも用意されててちょっとホッコリした……
ストーカー編には笑ったけどꉂ(ˊᗜˋ*)
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