ケジメ
個人的にはいい意味でルメットらしくない映画だと思った
「硬派な社会派」のイメージが強くあって、その作品も社会的、倫理的な真っ当さを「語る」様な「頭で観る」映画が多かった
だからここまでストレートに泣ける…「心で観る」様な映画を撮っていたなんて…
泣ける要素の多くを担ったリバー・フェニックスはあくまで「助演」扱いなんだね
ならば主演は父と母になるのだろうか?
あるいは、三人とも主役で、それぞれが作品における「役割」を全うした群像劇スタイルだろうか?
後者だとすれば、それは本物の「家族」と同じではないだろうか?
「家族」の定義とは一緒に居続ける事では無く、それぞれがそれぞれの「責任」を務めることなのだなと
父として、母として、息子としてのそれぞれの「ケジメ」
この特殊な家族においてそれは、「自分達の世代の問題の責任を次の世代に背負わせない」という意味も重なり、結果として社会派の面目躍如でもあった
やっぱりラストシーンで泣いちゃう
あの車が回るのが良いんだよな~暗くなりすぎない「いつかまた会おう」感というか…(しみじみ)