モリユウキ

黄色い大地のモリユウキのレビュー・感想・評価

黄色い大地(1984年製作の映画)
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チェン・カイコーって始皇帝暗殺とか空海とか最近は変な映画撮ってるイメージだったけど、これめちゃくちゃいいやんけ!文化大革命後に中国外からの影響を受けた世代である、中国映画第五世代のきっかけの作品とのこと。
農村の伝統に従って、選択の自由がない人生を生きる少女(未開社会=国民党的世界を意識していると思われる)と前時代的な農村に新しい考え方を持ち込む共産党員との話。途上国に開発を持ち込む先進国、みたいな画とも被ってすごく共振しながら見てしまった。
撮影も狭い画角に広い空を移したり、降雨の儀式をする農民たちをダイナミックに撮ったりと見ごたえがある。