たらこパスタ

真夜中の虹のたらこパスタのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
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先行きが不安定で閉塞感がある環境、対価を払う方法の選択肢があまりにもなさすぎるから奪われることが平然と起こるピリついた出来事の連続。そんな状況が緊張感を抑え、ユーモラスに描かれていました!
最後は希望も見え、あたたかさもあった!

特に印象的だったのが、奪われる瞬間がその結構手前の段階から誰が誰に何を奪われるということが予期できるような流れがあった点。そのため、直接的なバイオレンスの刺激が緩和されているように思いました
また、バイオレンスの結果の悲惨さがが印象に残りそうな瞬間はカメラの写す範囲外にあるのでそこに想像の余地があり、奪われた状態に自然に思考が寄っていくし、直接視認しないからか次のシーンに移る際にそれらが尾をひかない感じがした

起こった出来事に対してそこに同時進行で主観的な感情が乗っていないように感じ、出来事や行動そのものがくっきりと印象に残る...! 

ユーモラスな2人のやりとりも見ていて面白かったです!所作の間抜けさが本当に愛おしい.....!

あと、ロケーションの寒そうな荒涼感と空の柔らかくて美しい光がすごく綺麗だった!!
たらこパスタ

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